設立趣旨 |
古代エジプト遺物を通して古代エジプトの歴史・文化・芸術を楽しみながら学ぶ機会を提供する。 |
ファウンダー |
菊川匡 博士 (東京理科大学 理学部 応用化学科 中井研究室 博士後期課程修了) |
主任学芸員 Chief Curator |
ロバート ビアンキ 博士(エジプト学)
Dr. Robert Steven Bianchi (Egyptology)
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顧問: |
- ■エジプト学
- 近藤二郎 博士(早稲田大学文学学術院 教授 早稲田大学エジプト学研究所 所長、 オリエント学会 会長)
- 大城道則 博士(駒沢大学文学部 教授)
- ■オリエント学 古代ガラス
- 谷一尚 博士(岡山市立オリエント美術館 元館長)
- ■考古化学 物質史
- 中井泉 博士(東京理科大学 名誉教授、ガラス工芸学会 元会長)
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- 古代エジプト美術館(渋谷)は、一般公開されている古代エジプト王朝美術で
日本最大のコレクションである。先王朝時代からローマ帝国時代まで、古代エ
ジプトの歴史全体に及ぶその豊富な所蔵品は、芸術の質そして多様性において、
世界でトップランクの個人コレクションの一つである。これらの美術品の一部
の品は、一度有名なヨーロッパのコレクターによって所有されたもので、館内
の「パトロンのギャラリー」にて見学できる。コレクションの内容は、神殿の
一部である柱など見事な建築要素、傑出した彫像や二次元的に描かれた石版・
壁画の数々、パピルス製の文書、埋葬のための木棺およびカルトナージュ(亜
麻布で形を作りに石膏を塗り着色したもの)製のミイラマスク・胸・腰・足カ
バーの一式、そして特に強いのは新王国時代その中でもアマルナ時代であり、
その時代のガラスとファイアンス製*の遺物は注目に値する。現在、ガラスお
よびファイアンス製の遺物の科学的な分析が進められており、エジプト学の発
展・進歩に、コレクションが貢献し、使用されていることの一例であるといえる。
- *(石英の砂にナトリウム、カルシウム、カリウムを添加し焼き固めた焼き物)
- ロバート ビアンキ博士・エジプト学
- 欧米と比較して、我が国では古代エジプトのコレクションと出会う機会は極端
に少ない。公共の博物館や美術館などでも、例外的なものを除くと古代エジプ
トの作品を収蔵しているものは、ほとんど存在していない。 ここに紹介する
菊川匡氏のコレクションは過去において個人のコレクターを中心に蒐集されて
いた数多くのコレクションを中核とするもので、質量ともに日本を代表するコ
レクションとなっている。時代的には先王朝時代からローマ支配時代に及び、
内容的にもファイアンス製の容器や装飾品、王像や神像、ステラ、レリーフ、
棺など多彩なものである。古代エジプト美術研究にとって重要な資料集である
ことは間違いない。
- 近藤二郎 早稲田大学文学部教授・エジプト学
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