ウラエウス像3体ウラエウス像3体ウラエウス像3体

ウラエウス像3体

年代 : 新王国 第18王朝 紀元前 1554-1305 年
材質 : 木製、ファイアンス、ガラス、トルコ石、碧玉
大きさ : 左: H. 14.0 cm; W. 4.0 cm; L. 3.4cm
中央: H. 14.0 cm; W. 4.1 cm; L. 3.4cm
右: H. 14.5 cm; W. 4.3 cm; L. 3.4cm
古代エジプト人は蛇には瞼がなく決して眼を閉じることがないと考えていた。蛇は決して警戒を怠ることなく、従って理想的な番人であると考えられた。コブラは、致死の猛毒を持っており、エジプトでは蛇の中でも最も恐れられていたため、番人に最適だとされた。コブラは伝統的にウラエウスと呼ばれ、ファラオの額に装飾として飾られたり、神殿や遺跡などの上に一列に並べて奉られたりして、番人の役割を果たした。

この3体のコブラ像は、そのように神殿に奉ってあったものの一部である。木製で、表面にさまざまな素材で細工が施されている。素材にはそれぞれ特有の効力があると考えられ、さまざまな素材を使うことによって保護の力が強まると考えられていた。この遺物は様式と技術のうえで、少年王ツタンカーメンの墓で出土したカノポス厨子を装飾するコブラと類似している。
exhibition GOODS BLOG 館長挨拶 ご利用案内 交通アクセス 館内紹介 ストーリー コレクション 館内紹介 コレクション 予習 プレミアムプラン 美術館概要