タ・アケト・ウレト婦人の木棺タ・アケト・ウレト婦人の木棺

タ・アケト・ウレト婦人の木棺

年代 : プトレマイオス朝 紀元前 305-30 年
材質 : 木製、彩色ならびに鍍金
大きさ : H. 196.0 cm; W. 80.0 cm; L. 50.0 cm
この木棺は大変保存が良く、貴婦人タ・アケト・ウレトのものであると銘記されている。ミイラの形に合うよう設計されており、中にはミイラが入っていたものと思われる。彼女のぽってりした顔には象形文字的にデザインされた眼と化粧を施した眉毛が描かれ、縞模様の三つ編みのカツラで縁取られている。無事蘇り、来世で幸せになるように呪文といくつかの場面が装飾として描かれている。

特筆すべき場面が3つある。1つは、跪く(ひざまずく)有翼の女神。次に埋葬台であるライオンの形をした棺台に死者が横たわっている場面で、ジャッカルの頭をしたミイラ作りの神、アヌビス神が横に描かれている。その下に「死者の書」からの抜粋で、法廷で死者の心臓と真実の羽とが天秤に掛けられている場面がある。この場面は「死者の書」の中でも最も有名なもので、これが当美術館に展示されているのは注目に値する。
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